インターネットで本の注文~1万円選書~
2020/01/22
こんにちは。福岡県筑紫野市、小郡市のパソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)の金丸です。
皆さん、本は、どこで購入されていますか?
Amazonの書籍、それともkindleで電子書籍?もしくは、オーディオブック?
私は、このごろ、オーディオブックの率が高くなってきていました。あとは、ほとんどアマゾンでポチっとして送ってもらうパターン。でもそれはたいてい、パソコン用のテキストだったり、ホームページを作成するための資料だったりします。
実は今日、北海道から1つ、ちょっと重たい小包が届きました。めずらしい切手がたくさん貼ってあります。教室の住所で頼んだので、宛名は自宅ではなく、教室の住所になっています。
差出人は「いわた書店」さん。北海道は砂川市というところにある、小さな本屋さんです。
ここから、私は本を購入しました。Amazonでも売っている文庫本や単行本を小包にして送ってくださいました。
なぜ、Amazonでも購入できる本を、わざわざ遠く離れた北海道から、送料をかけて送っていただいたのでしょうか。
それは、この書店でなければ受けられないサービスを受けてみたかったからです。
実はいわた書店さんは、「一万円選書」というサービスをされています。
今までに読んだ本や、生き方、考え方、その他詳しいカルテを書いて送ると、私のために本を選書して送ってくださるというサービスです。
これが、注文がかなり多いらしくて、今は受け付け停止になっています。
私は、4月に応募したときに抽選ではずれてあきらめていたところ、どなたかキャンセルされたらしくて、繰り上げ当選という形で、このサービスが受けられることになりました。そのお知らせが届いたのがちょうど誕生日の3日くらい前のこと。
きっと、神様のバースデープレゼントだ、と思って、申し込ませていただくことにしました。
中学校の頃までは、とても本が好きでした。図書館にある本、全部読んでしまおう、って思っていたくらい、よく学校の図書室に通っていました。
ところが、高校、大学、と進むにつれて、読む本の内容も、参考書的なものや、即何か勉強に役立ちそうなもの、が多くなり、卒業してからは、仕事の実践に役立ちそうなもの、いわゆるハウツー本が本棚を占領するようになっていました、
いつの間にか、私の本棚は、好きな本ではなく、「読まなければならない本」でいっぱいになってしまいました。
私は本当は、本が好きだったはず。毎晩、1冊の本をもって床に就く時間が一日のうちで大好きな時間でした。布団のなかで、眠くなるまでページをめくる、あの時間が何とも言えず、幸せでした。寒い冬の日の午後、こたつにもぐって、図書室から借りてきた本を広げる、なんだかほっとして、それでいてわくわくする気持ち。
赤毛のアンのシリーズや、シャーロックホームズ、怪盗ルパンの全集、兄が借りてきた本まで先に私が読んでしまうくらい、私は本好きな子供でした。
そんな気持ちをもう一度思い出したいなぁ、とずっと思っていました。
国語の教師だったころは、教科の特性もあって、図書主任だったりもしました。子供たちには「1冊の本との出会いが人生を変えることがある」と、より多くの本と出会って、豊かな人生を送ってほしい、と話していたのに、自分はいつの間にか、本と出会うことをほとんど忘れていました。
選んでいただいた本の大半は、知らない本ばかりでした。そのうち2冊の本は、タイトルを知っていて、手にもとったことがあるけれど、敢えて読まなかった本でした。
私が何も言わないのに、そういう本を選んで送ってくださったことに、何か深い意味があるのかも、と感じました。私の略歴などもご存じなので当然その関連のある本などが入っていても不思議はないという考えもできるかもしれませんけど・・・。
選書された本は一度、これでいいか、と打診があり、そのあとで送ってくださいます。気に入らなければその時点で、取り替えていただくことも可能です。
けっこう大量の本になりましたが、なんだか、今日はこの中のどの本から読もうかな、と今から楽しみになりました。
今年中に読み終わることができるでしょうか。私は、この本の中から、もしかしたら、人生の友達や人生の師に出会うことができるかもしれません。
でも、こんな風に遠くからでも、「ぜひ、お宅のサービスが受けたい」と言っていただけるような仕事、目指したいものですね。
しみじみ、そんなことを思いました。