パソコンのある風景|パソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)

筑紫野市、小郡市のパソコンスクール庚壬塾(こうしんじゅく)塾長のブログ

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ネットで顔の見えるおつきあい

最近、本などはほとんど、AMAZONを利用して購入しています。

最近も、あることを勉強しようと、探したテキストが、実は新品のものが品切れでした。

Amazonは、このような場合、マーケットプレイスといって、その本を持っている別の出品者から購入できるシステムがあります。

今回、私の探していた本は、マーケットプレイスに出品されていた業者の方から購入しました。

商品の説明には、「目立った傷みもなく、状態は良好」、と書かれていました。

注文した翌日、その業者の方よりメールが届き、「良好、と説明したが、裏表紙にヨレがあるのが見つかったので、値引きします」とのことでした。代替の本を探したが在庫がなかったので、値引きで対応する、とのことでした。

20120619_173053_2私は、相当、大きく裏表紙がヨレているのかしら、と心配しながら待ちましたが、届いてみてびっくり。

ほとんどといっていいほど、傷みはわかりませんでした。言われなければ気付かなかったかもしれません。

ほかの出品者のものは、そこよりいくらか高い値段がついていて、定価より高くなっているものもありました。

格安で、貴重な本が手に入ったことがうれしかったこともあり、届いてからその業者の方に、丁寧な対応への感謝の気持ちを書いたメールを送りました。すると、そのメールにも、とても丁寧な返信が届きました。

私は結局、定価よりかなりお買い得な金額でその人気のあるテキストを手にすることができたうえに、ネット上での誠意のあるやりとりができて、二重の喜びを手にしました。

ネット上でのやりとりは、主に文字だけの世界です。

行と行の間にどんな気持ちを込めるか、それが大切だと思います。

伝わるのは書かれた文字だけではありません。

私は、その業者の方の、短い返信のメールの中に、何か、人間らしい温かみを感じました。マニュアルで通り一遍の返信メールを書かれたのではなく、届いたメールにその方の気持ちで返事を書かれたのだろうな、とわかりました。

こういうやりとりができる方は本当に素敵だな、と思います。また、機会があればお取引させていただきたいと思いました。

だけど、メールも含めて、ネット上の言葉のやりとりは、読む人の感情にも影響され、時に、間違ったニュアンスで受け取られる危険性もはらんでいます。

私自身、何度も、苦い経験をしました。「そんなつもりで書いていない」のに、それがどうしても伝わらないもどかしさも知っています。

顔を合わせて会話をした時ですら、誤解を生じることは多々ありますので、ましてや、表情も見えない文字だけのネットの世界ならば、なおのこと、文章を使って、正確に相手に気持ちを伝えるスキルや、、相手の気持ちを正確に読み取るスキルが求められている気がします。ずっと前にも書きましたが、いわゆる「アドバンストリテラシー」ですね。

以前、教師としてではなくて、パソコンスクールの経営者としてとして、高校生の前でお話する機会があったときに、これからの時代に一番力をいれて勉強してほしい教科、にも「国語」を挙げました。メールの送受信は誰でもすぐに上達できますが、文章力は簡単にはつきませんからね。

その文章に誠意がこもっているかどうか、は、読み手が決めることです。

「心を込めて書いたのに」という言い訳は通用しません。伝わらなかったのは、伝え方が未熟だった自分に責任があります。

それはその1通のメールだけではなく、それまでにそのメールの相手とどういう付き合い方をしてきたか、にもかかっているのかもしれませんが。

「あの人のことだから、何か書き間違えたのではないか」と思ってもらえるような人物に、普段からならないといけませんね。

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