神様のメッセージ
タッチタイピングが大事です!と提唱し続けて3年半。老若男女を問わず、筑紫野市民、総タッチタイピング化をめざしているパソコンスクール庚壬塾です。
結果的には「やっておいてよかった~」という言葉を残してくださっていますが、途中ではいろいろと葛藤もある模様です。
不思議に思われるでしょうが、実はある程度の段階で、目を閉じてやっていただくほうが、数段、上手にタイピングができるのです。できない、できない、と嘆いておられた方に、「では、目を閉じてやってみくてください」とアドバイスすると、「目を開けて、手元を見ていてもできないのに」、と半信半疑で目を閉じられます。
でも、そうやって実際に画面に入力される文字は1文字も間違われなかったりします。目で見て確かめることの方が、実は弊害があったのだ、とそこで初めて理解していただけます。
タッチタイピングしかり、パソコン検定などの資格試験も同じような現象が実はあります。P検は、たくさんの暗記があり、試験は3択~5択の問題になっています。勉強の途中、何度もドリルを解いていただきますが、後ろで見ていると、最初のうち、まだ勉強不足の段階では、マウスの先端がすでに正解の上をポイントして、あとはクリックするだけ、という状態で迷っておられます。後ろで見ている私は「そこだ、そこだ、クリックして!」と心で叫んでいるのですが、すーっとマウスが動いて別の解答を選択されるのです。これは、多くのお客様で見られた現象です。たいてい、迷っておられる問題ではマウスは正解の上におかれています。たぶん、ご本人は意識されていないと思います。本当にどれを選んでよいのかわからなくて、たまたま、そこにマウスの先端がきていただけなのです。
不思議なことはまだあります。同じくP検に、操作シミュレーションの問題があります。よく覚えていない段階ですと、1つずつツールバーをポイントしてポップヒントを出して探したり、メニューを1つずつクリックしてみて、目的のコマンドを探し出そうとされるのですが、きまって、「あと1つ、右(または左)」という箇所で、マウスが止まり、「あ~ない。わからない」とあきらめてしまわれるのです。あるいは、その目的の場所だけ、なぜか1つ飛ばしてしまったりして、見つけられない、ということもあります。
資格試験やタイピングでの、こんな現象を人生観に置き換えるのは極端かもしれませんが、案外、私たちの人生は、こんな不思議な現象でいっぱいなのではないでしょうか。だれだったか、神様=自分の潜在意識なんだ、と言った人がありましたが、そういうことかもしれません。人間には計り知れない力がありますから、すでに潜在意識は正解を知っているのでしょう。
マウスの先端が本人も知らない間に、正解をすでに教えていること、目を閉じれば、体は正しい方法で動こうとすること、あと一歩、というところで、あきらめる人の多いこと。神様のメッセージ(=潜在意識の出している正解)を聞くことができるようになれば、生きることはもっと楽になるということでしょうか。
ちなみに、上記の現象はP検の勉強の過程で起きているのですが、徐々に勉強が進んでくると、自分の理性と知性で正解を出されるようになります。タッチタイピングも、上達してこられれば、目を開けていても、キーボードを見ようとせずに、楽にタイピングをしていただいているようです。
結局、そうやって悩んで苦労して得た結果のほうが数段、愛おしいのですから、やはり簡単には神のメッセージは受け取らなくてよいということかもしれません。
でも、例外なくどの人にも、正解を教えてくれる神様のメッセージがいつも伝えられている、という真実を知ることは、ちょっと心強いかも、と思っているのは私だけでしょうか。