学ぶ楽しみ
当スクールは、決して資格重視の教室ではありません。しかし、自分の実力をはかる意味で、資格を目指される方も増えてこられました。
最近、資格コースを修了された方が、複数の方が同じことをおっしゃったので、少し驚いてしまいました。
「勉強するのが楽しかったです。」
目指されたのは『パソコン検定（P検）3級』という資格です。タイピングのスピードに加えて、パソコンの一般知識、ワープロ応用、表計算の応用、と、多岐の分野にわたって総合的に実力をつける必要のある難しい資格です。初心者から目指すのはとても大変だったと思います。
勉強されている間、ずっと楽しかったわけではないと思います。ただ、目指しているものが難しい資格であるからこそ、その達成のために心血注ぎ込む価値を見出してくださったのだと思います。そして、そこまでやってきた自分の努力が、最後に報われたことで、「楽しかった」という感想につながったのでしょう。
資格を目指されている方は、お忙しい主婦の方も多いですが、ある方は、お子さまの運動会にも問題集を持参され、ちょっとでも暇があれば開いて見ていた、とのことでした。
1日中、勉強する時間がふんだんにある学生の方で、「勉強が楽しい」と感じている人はまれでしょう。それが当たり前すぎて、その喜びに気がつかないのかもしれません。忙しい時間のわずかな隙間をみつけて、大きな目標に取り組むからこそ、その学ぶ時間がとてもいとおしく感じられるのかもしれませんね。
P検という目標を達成された方で、次のチャレンジは何にしようか、とすでにお考えの方もいらっしゃるようです。
有名な、サムエル・ウルマンの「青春の詩」という詩の一節に次のようなものがあります。
『青春 とは人生のある期間をいうのではなく、心の様相をいうのだ。
優れた創造力、たくましき意志、炎ゆる情熱、････（中略）
こういう様相を青春というのだ。』
私も、お客様を見習って、「青春」を生きる、常に新しいものにチャレンジする若々しい心をいつまでも持ち続けたいものです。