ひと夏の体験
「エムエスブラスト」が猛威をふるっています。そうです、ウィルスです。以前こちらでも、私のにが~い経験をお話しました。
これまでは、ウィルスといえば、主な感染経路は、やはりメール。怪しい添付ファイルをダブルクリックして開いたりしてはだめ!という警告を守っていれば、ほぼ安全でした。ところが今回はちょっと違ったようです。
今回の被害者は、私ではなく、私の姪でした。しかしパソコンは、私の母のパソコン。
おばあちゃんのところに遊びに来て、インターネットを楽しんでいたのはよかったのですが、あるときから、急に、数分おきにシャットダウンのメッセージが出るようになってしまいました。緊急のSOSの電話に、「それはウィルスみたいね~」と他人事のように告げる私に、あわてて、「私、変なとこなんか絶対見てないからね!!!」と叫ぶように言い添えるのを彼女は忘れませんでした。
うんうん。気持ちはわかりますよ。そう、それはあなたのせいではないんです。マイクロソフトが出している、セキュリティの修正プログラムのアップデートをこまめにしていないのがそもそもの原因。敵は、その修正プログラムを導入していないパソコンをネット上で探し、そこに向かって攻撃をしかけてきているんです。何もしなくてもインターネットにつないだだけで、攻撃されていたんですね。
姪には、電話で対処方法をレクチャーしました。「え~!それ、めんどくさい?」などといいながらも、数時間後、「たぶんできたと思う。」と電話してきました。ダイヤルアップという接続環境、とても時間がかかったようですが、がんばって最後までやりとげたようです。
自分でホームページを立ち上げたり、ネット上でのいろいろな友達も増えているようす。中学生最後の夏に遭遇したこんなウィルス体験も、彼女にとっての「パソコンのある風景」にちょっと変わった1ページを追加したようです。
イギリスの劇作家ゴールドスミスは言っています。「最大の栄光は、一度も失敗をしないことではなく、倒れるごとに起き上がることである」と。
一度もウィルスにかからなかった、ということより、そのトラブルからこうして自力で復旧できた、ということの方が、ずっとパソコンに近づけるような気がします。