パソコンは家族で
お客様で、最近パソコンを購入され、それ以来、家族の会話が増えた、とおっしゃる方があります。使い方をみんなで、「あーでもない、こーでもない」とやりながら、いつの間にか会話ができてる。今までなら、夕食後は離れてばらばらの部屋に戻るところが、もうしばらく、家族一緒に、という感じになっているのでしょうね。
ところが逆に、パソコンが家に入ったおかげで、会話のなくなった家族もあります。奥さんの方がパソコン好きがエスカレートして、ご主人との会話そっちのけで、やれインターネットだ、メールだ、と部屋から出てこなくなったのだそうな。
テレビや電話と同様、パソコンも一家に一台、から一人一台の時代になりました。それぞれの部屋に自分専用のパソコンを持つのが当たり前のスタイルでもあります。プライバシーの観点からも、その方を好まれる方も多いようです。
ところで、今出ている「Windows XP」というヴァージョンでは、今までより、パソコンを共有しやすくしてあります。簡単な操作で使う人ごとにそれぞれ違う環境設定が可能です。メールのアドレスも複数を別に設定できるし、デスクトップのデザインも変えることができます。あとは、人のファイルやメールを覗かない、という最低限のマナーをそれぞれが守れば、快適に使うことができます。
まさか、とは思うけど、マイクロソフトも、一人一台のパソコン時代に突入したことで、家庭が壊れるケースを危惧して、一台を共有しやすい設定をつくってくれたんでは・・・とか、ちらっと思ってしまったりします。
インターネットでリアルタイムに文字の会話ができる「チャット」を楽しんでいたとき、ご夫婦で参加された方がありました。お二人とも、ひとつ屋根の下からの参加でしたが、それぞれ別の部屋にあるご自分のパソコンからアクセスされていました。
けんかして口を利きたくないときなど、チャットで「おい、めし!」「しらないわよ、かってにたべて!」なんてやってるのかもしれませんね。
やっぱり、パソコンは一家に一台、お茶の間においてみんなで使うのが一番いいなあ、と思う今日このごろです