ダブルクリック病
最近、コンピューターウィルスが流行しています。
実は、ウィルスでは、ちょっと痛いめにあったことがあります。1年半ほど前のことだったでしょうか。見知らぬ人から、添付ファイルつきのメールが届きました。「なんたらかんたら.exe」とよくわからないファイル名がついたその添付ファイルは、見るからに怪しい、どっからどう見ても、ウィルスでした。
もちろん対処法は知っています。そう、怪しい添付ファイルは絶対開いたりしないで、メールごとすぐに削除すること。ゴミ箱からも削除すること・・・・。で、私はちゃんと、そうしたのか。
それが、できなかったのです。決してやり方がわからなかったのではありません。
該当の添付ファイルを選択し、右クリックして「削除」を選ぼうとしたそのとき、私の人差し指は、あろうことか、「ダブルクリック」をしてファイルを開いてしまったのです!おーまいがーーーっ!!!!
でも、あれ?何も起こらない?そう、特に変わったプログラムが動き出すでもなく、平常に、ウインドウズは終了できました。翌日も特に変わった動きがありませんでした。
そしてウィルスのことも忘れかけたある日曜日、その異変は起きました。
画面に大きなうずまきが現れ、それはぐるぐるまわりながらいっこうに止まる気配も小さくなる気配もありません。いったい何が起きたのか途方にくれていた私の脳裏に、例の「ダブルクリック」の思い出がよみがえりました。やっとウィルスだとわかったときにはすでに遅し。ぐるぐる回るうずまきにくらくらしてちょっと気持ち悪くなりながら様々な方策をとりましたが、結局、ウィルス情報の更新もしていなかったセキュリティソフトは役に立たず、その休日はパソコンの復旧作業でつぶれてしまいました。
憎たらしい私の人差し指は、相変わらず面白そうなメールやファイルをダブルクリックしそうになりますが、新しいセキュリティソフトは、「危険!」の表示を出して警告してくれますので、すんでのところで思いとどまって、安全なネット生活を送っております。もちろん、ウィルス情報の更新もこまめに行うようにしています。
指がよく動くようになると、陥りやすい「ダブルクリック病」にはみなさんくれぐれもご注意を!