待てない~
現在、この教室の生徒さんの最年少は5歳のT君です。中学生や高校生としか接してこなかった自分には、この年令はほとんど未知の世代です。もちろん、自分にも5歳のころは確かにあったはずなのですけれど(笑)(あまりに昔なので忘れてしまいました)
そのT君が無料体験を終えて、1回目のレッスンの日。予約の時間より2時間早く、お母さんと一緒にあらわれたT君。驚く私に、お母さんは、「まだよ、って言い聞かせたんですけど、どうしても待ちきれなくって・・・。だめですよね?」
幸か不幸か、それほどまでには、まだこの教室も満杯ではないので、予約をその場で2時間繰り上げてレッスンさせていただきました。
レッスン中、何を話し掛けても無言で夢中になってひたすらスタンプを押し続けるT君の様子に、子供をここまで夢中にさせるパソコンの威力に改めて感心させられたり・・・。
「ばいば~い!!」と、何度も振り返って、手を振りながら帰っていったT君に「また来週ね~」と手を振り返しました。
そしてそれから数時間後。外で「ばいば~い」と叫ぶ声。ふとみるとT君。お母さんとお買い物の帰りにまたここを通ったのでしょう。もう一度この教室に声をかけたくなる、それほどここが楽しい場所だったのか、となんだかうれしくて、目頭が熱くなる気持ちでした。
それから数日・・・。また外で「ばいば~い!!」と叫ぶ声。T君です。自転車に乗って、一人でやってきたようです。暑い日ざしの中で、額にはびっしょり汗をかいて。「お母さんは?」とたずねる私に、「ううん、一人できた」
どうやら次のレッスンまで待ちきれなくて、一人でやってきたようです。かわいくて抱きしめたくなりましたが、残念ながら今回は予約を繰り上げることができませんでした。
T君のレッスン日まであと2日、という日のできごとでした。
そのうち、教える私の方が、早くT君とレッスンしたくて待ちきれなくなるのかもしれません